2010年2月4日木曜日

電気自動車普及シナリオ

電気自動車(EV)が注目され始めている。モーターとリチウムイオン電池と車体からなる。三菱自動車や日産が自治体と組んで生産から導入までを進めている。昨年の早い時期から株価にも反映され始めているが、当研究所としては別の普及シナリオを考えている。
電気自動車の普及は電気の供給インフラ整備が不可欠であり、実用的なインフラができるまでの時間の読み方によってEV普及までの時間が大きく変わる。当研究所は、インフラ整備がかんたんには進まないという仮定をおいて、EV普及シナリオを考えた。
EVの構造がかんたんであるという特徴に眼をつけると、例えばセグウェイのようなこれまでにない移動用機械をいろいろ開発できる。高齢者向けから遊びまで含め、街中や建物内での移動スタイルに大きな変化を起こすような製品を開発するようなベンチャーが現れるのが本格的EVの前に起こるのではないかと想像する。(介護用パワースーツの開発より容易で市場形成も早いだろう。)
モーター市場は、したがって、こうした市場向けに売り上げを伸ばし、インフラ整備後にEV向けモーター市場が伸びるというような2段階構造になるだろう。
新しい乗り物について政府は法整備を進めるべきだろう。先駆的な法整備はイノベーションを加速する。日本政府はバイオディフェンス等の市場を人為的に作った米国を見習い、創造的製品が市場に出やすい環境の整備を考えるべきだろう。
研究所では電気駆動の新しい乗り物ビジネスを考えている企業の調査を開始しているところである。

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