2011年3月6日日曜日

ガラパゴス

携帯電話、モバイルツールのガラパゴス化が話題になって久しい。
日本にみられるガラパゴス化はそれだけではない。

組織のキャリアデザイン。海外が横にキャリアを展開するのに対し、日本は縦。これが新規事業の創出の弊害になっているとの意見もある。

資産運用も変わっている。戦後の復興を支えたのは投資会社ではなく、銀行の力であった。投資より融資。これが日本キャッシュの原動力である。銀行マンは信用されるが、投資家はウサン臭くみられる。国内ベンチャーキャピタルは衰退の一途だ。

日本で新規産業を育成するには投資家よりも銀行と事業会社の積極的な参入が求められる。

2スピード化は経済発展のボトルネック

スイスIMDの調査では、日本の科学インフラは世界2位だそうだ。
それは経済発展にとってプラスなのだろうか?そんな疑問が沸き起こる。

インターネットがよい例である。
インターネットはこれまでの社会構造に破壊的な変化を与え続けている。
物質世界の距離と情報世界の距離のかい離が現代の法体系、治安にあけた風穴をふさぐすべを知る人はいない。

技術が進み過ぎ、社会がそれに対して大きく後れをとる構造の典型だ。

スポーツの世界に浸透する筋肉増強剤や、筋肉改造遺伝子治療等。改造人間が金メダルをとっても決して感動は得られないであろう。

そんな科学の世界においてBMI(ブレインマシンインターフェイス)が話題にのぼる。
脳の信号で機械(ロボット)を動かし、その機械の動きは脳に刺激を与える。
脳と人工物の直接的コミュニケーションは社会秩序をどう変えるのか。 知らないことが人々の不安を募らせる。

ヒトが永続的に幸福感を味わうためには、サービスと社会需要性の関係を無視できない。
社会需要性を科学の発展スピードに追いつけるすべは、歴史を概観する限り見当たらない。
となれば、科学の発展スピードを人々の理性がおさえることはできるのだろうか。

科学インフラを評価された日本は、それにうぬぼれることなく社会学的インフラの整備に力を入れるべきではないだろうか。

平成23年2月末時点の資産運用成績

平成23年1月1日比で127%

顧客優先事項の次を考える

顧客が優先する事項の未来を予想することは投資の最重要事項と考えられる。
自動車業界の例:
1)輸送手段としての信頼性
2)低価格
3)デザインやユーザビリティ(安全性、ライフスタイル適合性)
4)燃費や環境への配慮
5)電気自動車を選択するのは何故か?

パソコン業界の例:
1)ソフトが豊富であること。
2)ソフトの互換性(パッケージ)があること。
3)処理速度(複雑なソフトを滞りなく)
4)インターネットのメリットを活かす形(モバイル)
5)操作性(感性に順応、マニュアル不用)

日本が強いといわれているモノづくり業界は:
1)高品質(繊細な職人が重宝された)
2)高品質+低価格(製造業の空洞化につながった)
3)少量・多品種(ニッチビジネス)
4)発展途上国のモノづくりの競争力が日本の製品を脅かしている。
しかし、
5)製造機械、システム、工場を海外に売るというビジネスが増えてきた。
これは興味深い傾向だ。

瑞光(6279):衛生用品製造機械
スクリン(7735):半導体・液晶製造装置
ニューフレア(6256):半導体製造装置
クボテック(7709):表示装置用検査機器
ASB機械(6284):ペットボトル成型機
電産リード(6833):通電検査装置
等、、、

製造機器、検査機器は今年のトレンドか。

2011年3月5日土曜日

曲がるLSIは興味深い

日経1面:印刷技術で曲がるLSI、15年量産目指して官民共同開発。
産総研に技術研究組合
インク電子部材:住友化学、出光興産、DIC
フィルム:東洋紡、帝人
半導体製造装置:東京エレクトロン
フイルムへの回路印刷:凸版印刷、富士フィルム
電子機器応用:ソニー、東芝

これからのモバイルツール、看板、健康モニター用センサー、ロボット等用途は多い。

上記企業にとどまらず、産業のトレンドになりそう。これからの5年間、進捗を見守りたい。