2010年2月28日日曜日

市場環境の整理(2)

当研究所が描く、低炭素社会を前提とした変化

社会インフラの大きな変化(数十年の波)
エネルギー供給の方向性:大手電力メーカーの衰退。
家庭は太陽光発電と蓄電でまかなえるようにすることを基本に、不足分だけを大手電力メーカー、あるいは地域の小中規模の電力メーカーから買う仕組みが将来の姿。

通信:有線から無線へ。NTT事業モデルは衰退。大容量高速通信網が日本全国を網羅した状態が将来の姿。モバイルで世界がつながる。

情報:通信基盤の充実とともに情報のフラット化がよりいっそう進む。自動車のナビゲーションは通信で。情報サービスはより高度な情報提供か、情報統合による付加価値が求められる。

材料:脱石油。高分子合成のためのC1化学が重要。生合成技術も大きく求められる。

食品:電力を活用した土地の生産性向上技術。

医療:治療市場が縮小し、予防市場が拡大。

交通:電気中心の社会であれば、電車、電気自動車が中心。また、情報のフラット化によって長距離移動のニーズが限定的になる。

この1年の波
各国の出口戦略の結果が現れる。電池産業の回復。中国、インド向け公共事業用高機能材料需要の回復。住宅着工件数の回復に伴い、省エネ技術市場が拡大。

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