2010年7月29日木曜日

グリー

グリー(3632)の成長、経営効率は断突である。国内でこれほどの企業は記憶にない。米国ではアップルやグーグルなど消費者のニーズを打ち抜いた新しいビジネスモデルが生まれている。国内ではと思っていたところに現われたのがグリーである。
グリーの興味深い点は、広告収入のみならず、製品のゲームで収益を上げていることろだ。ソニー等が追求する画像の奇麗なゲームはゲームおたくを対象にしたのに対して、グリーは暇つぶしを狙ったものだ。日本のサラリーマンの生活スタイルや出世感の事情を見事についたところに感心する。
欲を言うならば、海外市場にも進出し、日本の新世代文化の伝承者になってほしい。

2010年7月25日日曜日

勢いが感じられる企業

予想売上高営業利益率と予想売上高伸び率から勢いのある企業をトップ5を抽出した。
1位 キーエンス 6861 (技術ソリューション) 
2位 COOK 2193 (情報共有ソリューション)
3位 カカクコム 2371 (情報共有ソリューション)
4位 M&A 2127 (需要と供給のマッチング)
5位 エムスリー 2413 (需要と供給のマッチング)

2位から5位までは物作りではなく、情報の流通によって利益を生むモデルである点が興味深い。しかし、これらの企業は国内市場に限定されている。
1位のキーエンスは技術を特徴とするソリューションで、これは世界を市場にしている。
情報流通で世界を市場にする企業が日本からでてくるか、注目していきたい。

2010年7月11日日曜日

不安要因

国内の企業業績は確実に立ち直りつつある。しかし、市場には数多くの不安が行き来している。中国は不動産市場の崩壊が始まりつつあるといわれる。海運に関わるバルチック指数も低下している。バルチック指数は世界の資源運搬量に相関しており、その低下は原料の需要が低下していることを意味する。中でも世界の市場をリードすることが期待されている中国の鉄鉱石需要の低下は市場の危険シグナルだ。これらは1年先の株価の伸び悩み要因となりうる。
他方、円はドルやユーロに対し安値に移行しつつある。これは国内企業の株価には好材料だ。9月に予定されている米国の中間選挙後は通常ドル高になる。
企業決算の時期を考えると今年度は全体的に株価上げと読んでよいのではないか。しかし、決算後は中国や途上国の景気減退を受け株価の下げがあるのではないだろうか。
想像はするものの誰にも読めない複雑な状況であることは間違いなさそうだ。

2010年7月1日木曜日

材料イノベーションへ

最近、炭素繊維複合材料が脚光を浴びている。3年後には需要が2倍に伸びるとの予測もある。この材料は航空機や自動車の軽量化に大きく貢献するため、成長性は大きい。チタンは腐食しずらい軽い金属であり、こちらも炭素材料同様の意味がある。また、これらの材料は触媒や導電性、導熱性など機能性材料の原料にもなる。
課題は成形加工技術だ。大量生産に適した成形加工技術の確立が待たれるところである。