2010年2月9日火曜日

中国が輸出世界一

共同通信によると、ドイツ連邦統計庁が9日発表した2009年貿易統計(速報値)で、輸出額は前年比18・4%減の8032億ユーロ(約99兆円)だった。同庁が公表したドル換算は1兆1213億ドル。既に公表済みの中国は1兆2016億ドルで、前年まで首位のドイツを上回り、初めて輸出世界一の座が確定した。中国には、日米欧の主要メーカーが低コストの生産拠点として進出を続けており、「世界の工場」として躍進、存在感が一段と高まった。中国は09年の国内新車販売台数でも米国を抜いて首位。10年の国内総生産(GDP)総額で、現在世界2位の日本を超える経済大国になるとみられている。欧州最大の経済規模を持つドイツは03年以来、輸出首位の座を維持してきたが、09年は金融危機の影響で欧州諸国向けなどが落ち込んだ。
当研究所では、欧米経済が復調していく過程で、再び中国を抜く可能性は高いとみている。国内でも景気が悪くなると価格の安い企業の売り上げが伸びる傾向がある。中国がこのまま勢いを増すのか、欧米の巻き返しがあるのか、見守っている。

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