2013年8月24日土曜日

8月24日週報(2030年型ビジネスモデルの台頭)


●日経225低額銘柄 今週は11銘柄。

6703 OKI 173
2768 双日 185
4004 昭和電工 127
5703 日本軽金属 129
5406 神戸製鋼 161
4208 宇部興産 180
5202 日本板硝子 112
7004 日立造船 152
1334 マルハニチロ 186
7003 三井造船 185
3103 ユニチカ 53
 
●深夜マーケットの縮小

・ファミリーレストラン最大手のすかいらーくは全店の3分の1にあたる約1000店で深夜営業を短縮する。若者の来店の減少で夜間の集客が落ち込んでいるため、郊外店を中心に閉店時間を見直す。人件費などのコストの余力は昼間の営業体制強化に振り向け、シニア世代の需要を掘り起こす考え。少子高齢化が進むなか、従来の「若者」「家族」向けビジネスモデルを修正して再成長を目指す。

●シェールガスが変えるエネルギーバリューチェーン!

中部電と大ガスがテキサス州フリーポートから輸入するLNGの契約には画期的な特徴がある。両社はLNGを無理に日本に持ってこなくてもよい。

・アジアや中東から輸入しているLNGは、陸揚げする港や量を厳しく定められている。これを「仕向け地条項」と呼ぶ。買い手は需要変動などで受け入れ量を減らしたくても、契約量は原則すべて引き取り、代金を支払う必要がある。

・中部電と大ガスの契約は、仕向け地の制限がない。第三者に転売もできる。つまり、市場の状況に応じたトレーディングが可能だ。ボストンコンサルティンググループの大平正秀パートナーは「仕向け地に縛られないことで、LNGの流動性は高まる」と指摘。

・電力・ガス会社の商社外し
IHIはコーブポイントの液化設備の建設を受注した。液化プラントは日揮と千代田化工建設の日本2社と米欧の数社が独占する市場。経験のないIHIの受注に関係者は驚いた。米国のLNG開発は投資会社やファンドが加わることもある。資源の売り手がガス産出国やメジャーでなくなれば、過去に縛られない新規事業者に参入の余地が生まれる。

●健康改善は経営効率アップのカギ!

従業員が重病などで欠勤する「アブセンティズム」に対し、出勤しているのにうつ病やアレルギーなどで頭や体が働かず、生産性が低下してしまうのが「プレゼンティズム」。米国での調査によれば、うつ病で7.6%、片頭痛や腰痛では5%近く仕事の効率が落ちる。米全体の経済損失は年15兆円にのぼる。
損保ジャパン日本興亜ヘルスケアサービス(東京・新宿):ストレスに苦しむ社員の早期発見やプレゼンティズムの実態調査を支援するサービスを展開。250社と契約を結んだ。
・JX日鉱日石金属:藤井裕修人事部長は「本人の不調が長引いて周りの社員の負担が増し、職場全体の生産性が下がった」と説明。相談などの体制の整った現在は休職の判断も早くなった。
・タニタ(東京・板橋):歩数計を全社員に貸与するなどして運動を促しているのはプレゼンティズム防止のため。





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