2012年11月12日月曜日

Asian Aging Summit 2012

12月26日から28日までの3日間、我が国とアジア社会の高齢化とその対策について議論を交わすために各界の有識者が集う。

終末期医療や死生観についての議論が多そうだ。確かに大事ではあるが、65歳以上の高齢者40%の社会における就労形態の在り方についても議論あってもよいと思う。

アルビン・トフラーは「富の未来」のなかで世界経済は金銭経済と生産消費経済で成り立っていると説く。生産消費経済とは、商売とは関係なく好意によって他人に施すサービスである。米国民の1億5千万人はコンピューターを使いこなすという。別に学校で習ったわけでもないのに。知り合いを通じて教えあったのだ。これが生産消費経済の効果である。

家庭用プリンターの価格は下がり、性能が上がった結果、写真は自分でプリントする。これまで小売店が行ってきたサービスの一部が確実に生産消費活動に移行していることを実感する。

技術革新の結果、個人でできることが増えたのだ。中にはまねのできないサービスを施してた個人がプロに転向し、金銭経済に移行するケースもある。

第二の人生を歩む高齢者にとって、個人対個人(P2P)のサービスに自分の存在感を見出せる可能性が増大していることは魅力的である。

高齢社会にあるべき技術に思いを巡らす時、コミュニティー形成もよいが、P2Pビジネスの助けになるような製造技術、情報技術等も注目してよいと思う。

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