2013年2月14日木曜日

TPPに負けないための農業革新

農林水産省のホームページには、AI農業等の新しい農業テクノロジーが紹介されている。
その内容に啓発され、農業の未来を想像してみた。
まず、これからの方向性は2つみえる。
一つは、大規模集約農業だ。これまでの国内農業の特色は小規模集約農業だった。しかし、海外から入ってくる安い作物に対抗するためには、低価格、高品質を実現しなければならない。これまでの国内集約農業は小規模な農地に適したもので、大規模化すると単位面積あたりの収益が落ちてしまう。この問題を解決するのが、人工衛星、GPSなど精密測位技術とロボットを使った無人化技術だ。また、衛生画像解析によって米の出来栄えがわかる。いつどこに栄養や農薬を散布すれば良いか、合理的に対処できる。こうした技術の導入によってTPPも怖くない国内農業が実現すると考えている。
 2つ目は省水型品種改良作物と植物工場だ。出来るだけ資源を使わずに作物を作る技術を確立することで、持続社会に適合した農業になる。これは乾燥地域への輸出産業にもなると思う。70億人時代の地球に必要な技術を早く開発して欲しい。また、日本の水ビジネスと規格を合わせることで、海外メジャーよりも優れたサービスを世界に売っていけると思う。
これらの動きがいつ本格化するのか、楽しみに見守っていきたい。

1 件のコメント:

  1. 農業の大規模化は、同時に、長く農業を営んできた家族経営を追い込むことにつながる。したがって、大規模化に向けて、農業経験者の活用を積極的に考えることも重要になる。
    効率化と人材活用は農業だけでなく、日本の産業構造転換のあらゆるところで考える必要がある。
    今、これが重要なのは、人口構造を含めた社会構造の変化速度が歴史的にも経験したことがない速度で進んでいるためである。

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