2011年1月2日日曜日

海外進出企業

四季報新年版の分析:
海外での売り上げが50%以上を占める企業は全上場企業の7.9%。そのうち48%の企業は海外売り上げの割合を前年から伸ばした。
業種でみると海外売上割合が高いのは機械、電気機器であった。これらの業種は国内市場が伸び悩んでいる一方で発展途上国での市場が拡大している領域である。
発展途上国の安い製品も現れる中で、日本の加工用機械製品は利益率が高く、競争力がまだ維持されている分野であることが確かめられた。

今回の分析の中で、特に興味が持たれたのは、
6136 OSG:炭素繊維強化プラスチック加工用工具、利益率11.6%
7722  国際計測:バランシング装置、利益率17%

これらの企業の業績が株価に盛り込まれた時期は、前回四季報が発行された9月。
しかし、企業の強さから、まだ伸びる銘柄であると考えている。

他方、上記以外の産業はいまだに国内市場の割合が大きい点が気がかりである。
今後20年間で国民の購買力は著しく低下することが恐れられている。企業の多くは、ベンチャーも含め、いまだに国内市場を中心に考えているのではないのだろうか。新規事業が軌道に乗るのに10年間を見積もるのは大げさではない。
どんどん海外に進出してもらいたい。

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