2010年7月11日日曜日

不安要因

国内の企業業績は確実に立ち直りつつある。しかし、市場には数多くの不安が行き来している。中国は不動産市場の崩壊が始まりつつあるといわれる。海運に関わるバルチック指数も低下している。バルチック指数は世界の資源運搬量に相関しており、その低下は原料の需要が低下していることを意味する。中でも世界の市場をリードすることが期待されている中国の鉄鉱石需要の低下は市場の危険シグナルだ。これらは1年先の株価の伸び悩み要因となりうる。
他方、円はドルやユーロに対し安値に移行しつつある。これは国内企業の株価には好材料だ。9月に予定されている米国の中間選挙後は通常ドル高になる。
企業決算の時期を考えると今年度は全体的に株価上げと読んでよいのではないか。しかし、決算後は中国や途上国の景気減退を受け株価の下げがあるのではないだろうか。
想像はするものの誰にも読めない複雑な状況であることは間違いなさそうだ。

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